第1弾 〜いちご〜

有機農法などで結果を出すには、普通は長い年月がかかるものですが、2年目にして目覚しい結果を出したいちご農家を紹介します。
糖度が13にアップ 収穫時期も6月まで
農薬や化学肥料を使わずに「生態水」というカルシウムと酵素が主体の液体だけを使い、下表のような成果を出しています。
通常農法 生態系農法
糖度 8 13
収穫時期 2月〜3月 12月〜6月
実の大きさ 3.5センチ 5.5センチ

農薬がいらない
この農家では25年以上農薬を多量に使い、いちごを作っていましたが、「こんな危険なものを我が子には食べさられない」という思いから無農薬で生態系農法に至ったそうです。「生態水を使うと害虫に強くなり、光合成が活発になります。化学肥料は一切使いませんが、アブラムシやダニがついて困ったときに少しだけ農薬を使うと広がりません、極度の減農薬といえます。」と力強く語ってくれました。
始めは半信半疑で畑の一部だけで試してみたら、明らかに生態水を使ったほうが育ちが良かったんです。
葉の色が濃く、生命力を感じる育ち方でした。
生態水を使って生態系農法を行うと有効微生物の働きが自然と活発になり、土がとてもやわらかくなります、土が生き返るというわけです。

出荷時期を調整?!
生態水を週に1回葉面散布すると光合成が活発になり、糖度もぐんと上がり、硝酸態窒素を減少します。
また、生態水の散布濃度を、成長を早めたいときには薄めに、抑制したいときには濃いめにすると思った通りに出荷時期を調節できることが何より助かるという。
皮むかず水でさっと洗うだけで食べるいちご、特にいちご狩りのときは全く洗わずにそのまま食べるのが当たり前です。消費者である私たちは、無農薬・無化学肥料の安心で美味しいいちごを待ち望んでいます。
生態水を使った生態系農法で、農家自身の収穫・収益が上がり、消費者の安心・安全の確保と作る側と食べる側、双方の望みを叶えることができるのか期待されるところです。